生活習慣病を引き起こす要因

• 偏った食事
• 運動不足
• 喫煙
• 過度の飲酒
• ストレス　など

これらの要因は、体内の代謝や循環系に悪影響を及ぼし、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの疾患を引き起こすリスクを高めます。生活習慣の改善を地道に続けて、病態をコントロールすることが重要です。以下、生活習慣と関連する病気をご紹介します。

糖尿病

食事で摂取した糖質はブドウ糖に分解され、血液によって全身に運ばれます。このブドウ糖の吸収を助けるのが、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンです。このインスリンが分泌されない・正常に働かないことで、血液中の血糖値が高くなってしまう病気で、さまざまな合併症を引き起こす可能性があります。糖尿病は大きく1型糖尿病と2型糖尿病に分けられますが、全体の9割以上を生活習慣の乱れを原因とする2型糖尿病が占めています。

主な症状

• 喉がよく乾く
• 異常に水を飲む
• 頻尿・多尿
• 強い空腹感
• 倦怠感・疲労感
• 体重減少　など

糖尿病の合併症は、早期にはほとんど自覚症状がなく、進行すると視覚の変化、足のしびれなどが現れることがあります。糖尿病を治療しない状態が続くと、さらに症状が進行し、血管が傷つけられ、全身に影響を及ぼす可能性があります。腎症・脳卒中・心筋梗塞といった合併症を起こさないためにも早めの受診をおすすめします。

高尿酸血症（痛風）

プリン体という物質が分解された時に生成される「尿酸」の血中濃度が高くなる生活習慣病です。尿酸が血液中で過剰に高くなると、関節などに結晶として沈着し、激痛や腫れを伴う痛風発作を引き起こすことがあります。

主な症状

• 足の親指の付け根などに突然起こる激しい痛み
• 腫れ
• 熱感
• 発赤　など