「1日1万歩」はもう古い?健康寿命をのばす “本当の歩数” とは!
こんにちは。
今回は、日々の「歩く」ことがどれだけ私たちの健康に関係しているか、世界中の研究を集めた大規模な論文からわかった最新情報をご紹介します。
◆ 「1日1万歩」は本当に必要?
健康のために「1日1万歩歩きましょう」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
でも、「毎日1万歩なんてとても無理…」と思ったことはありませんか?
実は最近の国際的な研究から、1日1万歩に届かなくても、十分に健康効果があることが分かってきました。
◆ 世界15ヵ国・4万7千人分のデータで分析!
今回の研究では、アメリカ・イギリス・スウェーデン・日本などの15の研究に参加した約47,000人のデータを解析。
平均で7年間の追跡調査が行われ、「1日の歩数」と「死亡リスク」の関係が調べられました。
◆ 何歩くらいで健康効果が出るの?
歩数を4つのグループに分けて、死亡率との関係を調べた結果がこちらです。
1日あたりの歩数 | 死亡リスク(相対的) |
約3,500歩未満 | 基準(リスク1.0) |
約5,800歩 | リスク約40%減少 |
約7,800歩 | リスク約45%減少 |
約10,900歩 | リスク約53%減少 |
なんと、5,800歩くらいでも、死亡リスクが 40%も下がる という結果に。
つまり、「1日1万歩」にこだわらず、まずは5,000〜8,000歩くらいを目標にするだけでも十分な効果があるということなんです!
◆ 年齢が高い人ほど、少ない歩数でも効果大
60歳以上の方は、1日6,000〜8,000歩程度でも効果が十分あることがわかりました。
若い方(60歳未満)はもう少し多く、8,000〜10,000歩程度が目安になりそうです。
◆ 歩くスピードより「歩数の合計」が大事
「ゆっくり歩くのはダメですか?」というご質問もよくいただきます。
この研究では、歩く速さ(スピード)よりも、「1日にどれだけ歩いたか」がより重要という結果でした。
もちろん、早歩きも良いことですが、まずは「こまめに歩くこと」を意識するだけで十分です。
◆ 今日からできる、歩数アップのコツ
ちょっとした意識で、歩数を自然に増やすことができます:
- エレベーターではなく階段を使ってみる
- 駐車場はあえて遠めに停めて歩く
- コンビニや郵便局は車でなく徒歩で行ってみる
- スマホに歩数計アプリを入れて「見える化」する
「あと500歩だけ歩こう」「今日は昨日よりも多く歩けた」——そんな小さな積み重ねが、将来の大きな健康につながります。
◆ まとめ:今より少し多く歩くだけで、寿命がのびる⁉
今回の研究からわかったことは、とてもシンプルです。
- 1日1万歩にこだわらなくてもOK
- 5,000歩〜8,000歩程度でも十分効果あり
- 特に高齢の方にとっては、少しの歩数でも健康効果が大きい
- 歩くスピードより、合計歩数が大事
つまり、“今より少し多く歩くこと”が、最も手軽で効果のある健康法のひとつだということです。
「運動は苦手だけど、歩くくらいならできそう」
そう思った方、まずは今日から、5分だけでも歩いてみませんか?
ご自身の歩数を記録してみたい方は、スマートフォンや腕時計型の活動量計(ウェアラブル)もおすすめです。
健康づくりの第一歩は、文字通り「一歩を踏み出すこと」から始まります!
那珂川市、福岡市南区、春日市、大野城市の方は近隣ですので、気になる方は092-555-6886までお気軽にご相談ください。
たかえ内科クリニック