腎臓を守るために知っておきたい「避けたい食べ物4選」
こんにちは。
今回は「腎臓を悪化させる危険がある食べ物」についてお話します。
腎臓は、血液をきれいにして老廃物や余分な水分を体外に出す大切な臓器です。
しかし、一度悪くなると元に戻すことが難しく、進行すると透析治療が必要になります。
透析の前段階である慢性腎臓病(CKD)は、成人の約8人に1人がかかっていると言われています。
症状がないうちから進行してしまうため、早めの生活改善がとても大切です。
そこで今日は、「腎臓を悪化させる危険がある食べ物」をご紹介します。
知っているだけでも、日々の食生活を見直すきっかけになります。
- 血糖値を急上昇させる食品
- 例:精製小麦のパンや麺、砂糖入り飲料(ジュース、スポーツドリンク)、甘いお菓子、果汁飲料
- 理由:血糖値が急激に上がると糖尿病を招き、腎臓の細い血管が傷つきます。
- 対策:白米に雑穀や麦を混ぜる、食前に野菜や海藻を食べる、甘味は黒砂糖や血糖値を上げにくい甘味料に替える。
- 高塩分食品
- 例:梅干し、漬物、干物、ラーメン・カップ麺、コンビニ弁当、練り物、パン類
- 理由:塩分の摂りすぎは高血圧を招き、腎臓の血管を傷つけます。悪循環でさらに血圧が上がります。
- 対策:外食や加工食品は塩分表示をチェック、味付けは薄味を心がける。
- 超加工食品
- 例:スナック菓子、インスタント麺、冷凍食品、ソーセージ、甘い清涼飲料水
- 理由:添加物由来の無機リンが多く、吸収率が高いため血管の石灰化を招き、腎機能を低下させます。
- 対策:手作り中心の食事に切り替える。加工品は週1回以下に。
- 加工肉(ワースト食品)
- 例:ハム、ベーコン、ソーセージ、サラミ、ポーク缶詰
- 理由:高塩分+無機リンがそろった食品。腎機能低下だけでなく、胃がん・大腸がんのリスクも。
- 対策:毎日ではなく「たまのごちそう」に。焼きすぎず調理時間を短く。
◆ まとめ
腎臓を悪化させる主な原因は
高血圧・高血糖・高リン血症です。
これらは腎臓の細い血管を傷つけ、機能を低下させることが基礎研究で示されています。
もちろん、食事は楽しみの一つですし、人との付き合いで口にすることや、どうしても好きで食べることはあると思うので、絶対に食べてはダメ、というわけではありません。バランスを考えて食べましょう、と私も普段患者さんにはお話ししています。
正しく知識を身につけ、日常的に食べるものを少しずつ変えていくことで、腎臓は守ることができます。
腎臓に関する食事についてご相談があれば、当院では管理栄養士による栄養指導を行っていますので、いつでもお問い合わせください。
那珂川市、福岡市南区、春日市、大野城市の方は近隣ですので、気になる方は092-555-6886までお気軽にご相談ください。
たかえ内科クリニック