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【高血圧や生活習慣病が気になる方へ】ラーメンと死亡リスクの関係を解説 ~ラーメン好きの方に知ってほしいこと~

ラーメンは日本の食文化の代表的な存在で、多くの方に愛されています。
しかし、「ラーメンをよく食べると健康に悪いのでは?」と不安に思ったことはありませんか?

実は最近、日本人を対象にした大規模な研究(山形コホート研究)で、ラーメンの食べ過ぎと死亡リスクの関連が明らかになりました。特に「高血圧のある方」「男性」「高齢の方」に影響が大きいことが示されています。

📊 研究からわかったこと

山形県の住民 約1万3千人を15年間追跡した調査によると、

  • 週3回以上ラーメンを食べる人は、ほとんど食べない人に比べて死亡リスクが約1.4倍高い
  • この傾向は 男性・65歳以上・高血圧のある人・果物をあまり食べない人 で特に強かった

という結果が報告されています。

つまり、ラーメンそのものが「悪」ではありませんが、食べ過ぎは生活習慣病を悪化させ、健康に影響する可能性が高いということです。

 

◆ なぜラーメンが健康に悪影響を与えるのか?

ラーメンは美味しいですが、以下の特徴があります。

  1. 塩分が多い
    1杯で 6〜8g の塩分を含むこともあり、日本人の1日の目標摂取量(男性7.5g、女性6.5g)を1杯でほぼオーバーしてしまいます。高血圧や脳卒中、心不全のリスクを高めます。
  2. 脂質・カロリーが多い
    スープやチャーシュー、背脂などが動脈硬化や肥満の原因に。
  3. 野菜や果物が不足しやすい
    ラーメン中心の食事になると、ビタミン・ミネラル・食物繊維が不足し、体のバランスを崩します。

 

🍜 健康的にラーメンを楽しむ工夫

「もうラーメンを食べてはいけないの?」と心配する必要はありません。
大切なのは 食べる頻度食べ方の工夫 です。

  • 頻度を控えめに:週1回程度を目安に。
  • スープは残す:塩分摂取を大幅に減らせます。
  • 野菜や果物を組み合わせる:カリウムが塩分の影響を和らげます。
  • 減塩ラーメンや野菜多めのメニューを選ぶ:最近は健康志向のラーメン店も増えています。

 

◆ 高血圧や生活習慣病がある方へ

今回の研究では、高血圧のあるご年配の男性の方がラーメンを多く食べると死亡リスクが大きく上がることが確認されました。
完全にやめる必要はありませんが、頻度と食べ方を工夫することが健康を守る第一歩です。

 

◆ まとめ

  • ラーメンの食べ過ぎは、特に 男性・高齢者・高血圧のある方 で死亡リスクを高める
  • 塩分・脂質が多く、野菜不足になりやすいため注意が必要
  • 週1回程度に控え、スープを残す・野菜を一緒に摂る ことでリスクを軽減できる

ラーメンは日本人のソウルフード。かく言う私も大好物です。上手に楽しみながら、健康を守っていきましょう。

 

 

参考文献 Suzuki M et al. J Nutr Health Aging. 2025 Aug 1;29(10):100643. doi: 10.1016/j.jnha.2025.100643. Frequent Ramen consumption and increased mortality risk in specific subgroups: A Yamagata cohort study

 

那珂川市、福岡市南区、春日市、大野城市の方は近隣ですので、気になる方は092-555-6886までお気軽にご相談ください。

 

たかえ内科クリニック

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